ユニバーシアード日本代表 大鷹さおり

ブレイクの相手チーム、ポイントゲッターが後方からパスを受け取ってバスケットに向かうと、眼前に大鷹さおりが居るんです。なんで?相手はバスケットへのシュート体勢を作る場面ですから、勢いは止めようがない、変更がきかないベクトルがぶつかり、大鷹と重なるように倒れる。笛はオフェンスファールを取ります。その、なんで?ですが、余分な動きをまったくしないから早いんです。羊を追うオオカミが先回りして襲いかかるのに近い。
身体のさばきが芸術的。
相手オフェンスの形を判断。パスを受け取るタイミング、相手の向かう方向を読みとりながら。地点を見極め移動(相手より早く)そこで完全に静止するんですよ、これが一瞬の芸。緊張と弛緩のクロスディゾルブ。彼女の音楽的なセンスでしょうね。
それもその一瞬に、かかとに体重をずらしている。バシっと見事に倒れる!
高校時代の大鷹さおりを知りませんから、どの時代から今のタイミングを習得したのか解りませんが、筑波大のパスコースを消していくディフェンスが大鷹の正確なポイントの見極めを成長させたことは間違いない。
テイクチャージの魔術師 大鷹さおり。ゲームに一度は見せてくれます。
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                 次回は関根麻衣子 さて、どのプレーをクローズアップしましょうか。