早稲田大学倉石平総監督

なんかち「日女との2戦目から、この早稲田なら、どこと当たっても勝つと思えました」
倉石「はい」
なんかち「でも、具体的にそれまでと何が変わったのか解りませんでした」
倉石「技術的なことはないですけど、メンタル的なところはすごい変わったんですよね。それが一番大きい。若いチームなのでアップダウン来るんですけどアップダウンをどれだけガマンできるかと、そういう話をしていたのが、ある程度分かるようになったという部分がありますよね」
なんかち「倉石さんの選手起用が面白かった。日女戦でそれまで使わなかった4年生を出してチームがガラッと変わりました」
倉石「4年生に、間だ間でその1分とか2分間は思いっきり、ファールしてでもいいから行ってこいと出したら、チームとして機能する一瞬になったのは確かですね」
なんかち「関東のチームレベルが拮抗している、筑波にも日女にも勝てる早稲田が入れ替え戦です。選手にはどのようにおっしゃってこられたのでしょう」
倉石「危機感がない。下級生だし、リーダーシップ取る者がいないし、そういう状況でしたね。それさえ出てきたら得点能力あるからある程度上手く機能するでしょうけど、それがないとちぐはぐになる。誰がやるのと、人になすり合うことになってしまう。それでは勝てないんですね。リーグ戦の初めはずっとそうだったんです。下のチームから当たっていって、上のチームになった頃チームは上昇したけど、勝てる相手に負けがこんでいた。一番最初に負けた日に、このまま行ったら絶対に入れ替え戦だよと僕は宣告した。それを彼女たちは真に受けてなかったのがバカで。俺は覚悟しているけど、君たちは覚悟してないよね。という話をした。その辺りからチームは上昇し始めた。ま、だから追い込まれないとダメなんじゃないですか彼女たちは。追い込まれた方がいい」