早稲田大学3年生 丹羽裕美


3年生丹羽裕美が優勝に大きな貢献をして最優秀選手賞と得点王を取ったが、表彰式では個人でもらったという意識は少ないのでしょう、淡々としていました。

優勝して2週間が経ちましたね。丹羽裕美にとってのインカレ優勝は、どんな感じで受け止めていますか。
丹羽裕美「トーナメント優勝も嬉しかったんですけど、今回の方がよりチーム一丸となった。リーグ戦が4位で、すごいミーティングしました。とりあえず、色々話し合ったし、優勝するためにぶつかりあった。全員で。ベンチ以外のメンバーは、いろんなチームになりきってくれて、アジャストしてくれて。バックアップはすごかった。一人一人が自分のやるべき事をやった結果かなと思います」
なるほど、全員で勝ち取ったんだね。大学日本一となりましたが、君自身は高校の時に全国制覇しています。高校の時と比べて、今回はどう違いますか?
丹羽裕美「高校って、やらされる。というか義務。桜花ではバスケ中心の生活で、勝つ事が義務でした。大学って、自由な中で自分がバスケをする時間を作り出す。その時間でみんなが、どれだけ集中できるか。早稲田は一日3時間練習ですけど、一人一人が勉強もバイトもやって、練習に来るんです。自由って自分が時間を抑えて作り出すので、高校の時の義務でやって優勝した事よりも、自分にとって大きな優勝でした」
最優秀選手賞だね。
丹羽裕美「準決勝と決勝は前半が良くなかった、みんなに支えられました。まだという部分がありますけど、全試合で10点以上取れたし。中のシュートもターンが安定してきたのと、アウトサイドのシュートも学泉と競った時に打てたのが、その辺はけっこう自信になった」
決めるのが役割で、得点王。見事でしたが表彰式では大きく喜ぶこともなく淡々としていた。藤生喜代美がタイミング作ってくれるし、傳田みのりがパス入れてくれるしね。支え合っての結果という気持ちが見えた表彰式でした。
丹羽裕美「有り難かった。シキさんも傳田も」
よく走ったよね丹羽ちゃん
丹羽裕美「走るの好きで、今、走ったら放り込んでくれるんです。走るの楽しいみたいな」
勝戦第4ピリオドのバスカンは、客席で叫びましたね、わたくし。感動です。覚えていますか。
丹羽裕美「覚えてないんですよ。一生懸命になっちゃって、みんなのこと思ってガンガンいっただけで、倒れてガッツポーズしたとか部分部分で覚えているんですけど。一生懸命すぎて、試合終わってもポカンって感じ」
オフが終わって、またこうやって集まってきて。あらためて優勝したとか感じてるんじゃないですか?
丹羽裕美「いや次です。これで終わらないんで、学生の代表としてオールジャパンに出るので、良かったねと言ってる時間はないです。最上級生になるので、気を抜いていられません」
今日はありがとうございました。最後に来年、最上級生となりますが、どんな1年にしますか。
丹羽裕美「頂点になったんですが、それを負担に感じずに武器に変えます。もっと自信を持って、もっと生き生きプレーをして。自分たちの力で頂点というのを得たので、自分たちの力でつないでいきます」